ロサンゼルス治安状況
以前は「危険な都市」「治安の悪い街」として有名だったロサンゼルスですが、犯罪発生件数は年々減少しており、治安がかなり改善されているようです。
ロサンゼルス警察が発表している犯罪統計を見てみますと、治安の変化がよく分かります。
1990年代後半から2000年代初期と、およそ10年後の2010年代の犯罪総数を見てみますと、なんと70%近く、およそ1/3程度犯罪発生件数が減少しているのです。
ロサンゼルスでの犯罪発生率は減少し、治安は良くなっているようにも見えますが、やはりロサンゼルスはアメリカの大都市の一つということを忘れてはいけません。
2017年にロサンゼルスで発生した犯罪件数は人口10万人当たり殺人が7.3人、強盗が257.2件にもなります。
要注意エリア
ダウンタウンのリトル・トーキョーから非常に近い場所にある「スキッドロウ」
ダウンタウンの中心部にあるスキッド・ロウとは、ホームレスや薬物中毒者が多く生活しているアメリカで最も危ない犯罪多発地区の一つ。貧困層やマフィアによる殺人、強盗、強姦、薬物売買などが多発する場所であるため、絶対に近寄ってはいけません。
リトル東京へ車でお越しの際には、すぐ近くの立体駐車場に駐車し、タクシーを利用する際は目的地の目の前で下してもらうようにして、極力リトル東京の周辺を歩いて移動するのは控えましょう。
ダウンタウンから南に20分程度運転した場所にある「コンプトン」
サウスベイ地区のコンプトンは特に犯罪発生率の高い要注意地区。貧困率が高く、ギャング同士の抗争による殺人事件の発生率が高いことでも有名です。人口の大半をアフリカ系とヒスパニック系が占め、黒人文化やメキシコ文化が強い影響力を持っています。
ロサンゼルス国際空港の東側、ダウンタウン南にあるコンプトンの治安が悪くなった要因として、一説によるとロサンゼルス国際空港が関係しているといわれています。太平洋を越えてきた航空機、または別方向から来る航空機はコンプトン上空で旋回して空港への着陸準備に入ります。飛行機が大渋滞を起こし騒音が激しいため家賃が低下。結果貧困層が集い治安の悪化につながっているそうです。
チャイニーズシアター周辺
スパイダーマンやミッキーマウスなどの衣装に身をまとったアーティストが集結し、お祭りのような盛り上がった雰囲気が漂うチャイニーズシアター周辺は、連日世界中から訪れる観光客で混雑するため、スリや置き引きには十分ご注意を。
中には観光客を目当てに、いきなりCDなどを手に持たせてきて、購入するように要求してくる自称ラッパーや、無理やり写真を撮らせてチップを要求する悪質なパフォーマーもいます。このような厄介な人達に遭遇したら、真剣な顔で「No」または「No thank you」と伝えて歩き去りましょう。